何をもって商標登録の失敗とするか?

商標登録を失敗する、というと、専門家であればある程、出願が拒絶されて登録されないことと考えるようです。

これも1つの失敗でしょうが、もっと怖いのは、登録されているにもかかわらず失敗している例です。

1)登録されている商標の商品やサービスが、自分たちの事業と合致していない

 

2)登録されている商標そのものを使っていない(似ているものを使っている)

3)商品やサービスの範囲が広すぎて、自分たちが使っていないものを含んでいる

の3つが多いでしょうね。これも失敗なんです。

1)の場合、まず登録されている商標が意味をなしません。つまりは、お金を無駄に支払っている状態。権利を消滅させた方が良いでしょう。

2)の場合、実は「あなたは登録されている商標を使っていません」として権利を消されるリスクがあるんです。似ているものを使ってるから良いってものじゃないこと、弁理士さんから説明を受けましたか?

3)の場合、登録されている商標に似ている商標を、次々と相手に登録される可能性が残ります。いわゆる歯抜け状態の権利。事業によっては、使えない権利になってしまいます。

これだけではなく、まだまだ失敗例はたくさんあります。大切なことは、自分の事業に役立つこと。あなたの事業のことを調べずに商標登録なんてありえないんです!